ニュース

【記者コラム】いびつなレース構成にモヤモヤ

 15日に幕を閉じたスポーツニッポン杯立川FI。S級決勝は競走得点最上位の松谷秀幸(39=神奈川・96期)が優勝してつつがなく終了したように見えるが、実はかなりいびつなシリーズだった。
 期終わりのこの時期ということもあり、S級の欠場者が大量に出て、追加の手配もままならず参加したS級選手はわずかに26人。今回はガールズシリーズでA級が5レース、ガールズ2レース、そしてS級が5レースという構成。特選が7人で、残りを全て5車立てにしても1人足りない計算になる。レースの数をカットすればスムーズだったと思われたが、12レース制を維持するために、特選を6車立てにする苦肉の策に出た。この判断に、松谷は「6車立てのレースを走るのは初めてだよ」と驚きの表情をのぞかせていた。予選は全て5車立てとなり、何とか初日(13日)は12レース制で行われたが、2日目からは11レース制になると決まっていた。そして、最終日はさらに減って10レース制で行われた。
 これで一番割を食ったのが蒔田英彦(38=千葉・93期)だ。7人いる1班選手の1人で、特選が7車立てなら問題なく特選に乗れるはずが、予選に回ることに。S級の点数がかかっている蒔田は「特選に乗りたかった」とポツリ。特選と予選では点数も違うのでこの差は大きい。結果、予選1着で準決に進めたが、もし予選で敗退していたら大きく点数を下げることになっていた。5車立ての連続で淡々としたレース展開となった初日予選は決して盛り上がっていたとは言いがたい。売り上げは悪くなかったと主催者は話していたが、何かすっきりしない社杯だった。

 ◇狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日生まれ、神奈川県出身の57歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。2013年、21年ぶりに競輪の現場に復帰した。取材する機会の多いミッドナイト競輪は競走得点順になり「何番車ですか?」と尋ねられることもなくなった。