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【記者コラム】オッス、オラ永井 目指すは輪界の孫悟空

 「ドラゴンボール」や「Dr.スランプ」で知られる漫画家の鳥山明さんが亡くなったニュースは多くの競輪選手にも衝撃を与えた。若手有望株の永井哉多(22=東京・121期)もその一人。「子供の頃からドラゴンボールが大好きで鳥山さんも大好き。衝撃が大きかった」と回顧し、悼んだ。

 幼少期からドラゴンボールを愛してやまなかった永井。眠りにつく時は主人公の孫悟空が着用している道着をデザインしたパジャマを着込んでいたほど。「ゲームは全部やったし、映画も全て見た」という熱の入れようだ。

 そんな永井に「ドラゴンボールに出てくる技で手に入れたいものは?」と質問すると「かめはめ波と舞空術」と返答。ため込んだ気を相手に発射するかめはめ波は「自転車に勢いをつけられるから」。空中を浮遊する舞空術は「数㍉でも浮かせられれば負荷を軽くして走ることができる」。どちらも競輪選手らしい発想の回答だった。

 3月8~10日の立川はホームバンクで気を吐き2連勝での勝ち上がり。優勝には手が届かなかったが、日頃の修行の成果を発揮した。孫悟空のように強くて優しいヒーローが理想像。戦闘力アップに励む機動戦士は限界突破に挑んでいく。

 ◇小野 祐一(おの・ゆういち)1983年(昭58)10月26日生まれ、秋田県出身の40歳。06年スポニチ入社。予想では調子、ラインの結束力を重視。最近のベストレースは松山記念初日特選で別線の巻き返しを全て封じて2着に入った北井佑季の走り。

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