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【記者コラム】スキーと二刀流 原 目標はS級

 競輪学校から競輪選手養成所になって初めてとなる117期(男子)、118期(女子)の卒業記念レースと卒業式が23、24日に行われた。学校から養成所へ。ただ単に名称が変更されただけではなく、ナショナルチーム主導の科学的トレーニングなどを導入したことで候補生のタイムは飛躍的に向上。スピード、持久力ともに優秀な者に与えられるゴールデンキャップはすでに早期卒業した寺崎浩平(26=福井)、菊池岳仁(19=長野)を加えれば実に8人が獲得したことに。これまで男子は14人、女子は5人しかいなかったことを考えればとんでもないエリート集団と言える。デビュー18連勝を決めた寺崎の走りを見ても、将来は日本の競輪界を背負って立つ逸材ぞろいだ。
 そんな強力な同期を相手に奮闘しているのが18年平昌冬季五輪のモーグルで銅メダルを獲得した原大智(23=宮城)だ。「自転車はど素人。そんなに甘いものじゃないということは十分に分かっている。競輪では今は一番の下っ端。ここからどこまで上がっていけるか。目標はS級に上がること」と目を輝かせる。卒業してすぐにしたいことは?「今は住むところも決まっていない。今月いっぱいくらいには引っ越しをして落ち着きたい」。1年間、養成所生活を送ったことでW杯などには出られないが「スキーには自信がある。早い段階で出場権を得てその後は自転車に集中したい」と22年北京五輪への出場を目指す。「どこまでできるか分からないが、僕しかできないこと」と話す競輪選手とフリースタイルスキーの二刀流を貫く。(狩谷 牧生