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【記者コラム】ダービー無観客、東京五輪の行方は?

 新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない。今月25日には東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に3度目の緊急事態宣言が発令。これにより来月4日から京王閣競輪場で行われる「第75回日本選手権競輪(GⅠ)」通称ダービーも無観客開催となった。
 
 ただ中止となった昨年を思えば幸せである。事前抽選に当選して本場での生観戦を心待ちにしていたファンの落胆度は想像以上だろうが、いまは全人類がコロナと戦っている。ここはグッとこらえて画面越しに声援を送ってほしい。ちなみに無効となった入場許可証は、有観客開催の再開日から3カ月以内に京王閣競輪場のインフォメーションで提示すれば、粗品と交換してくれるとのこと。お捨てにならないようにご注意ください。
 
 しかし東京五輪はどうなるのか…。感染力が高く重症化しやすい変異株の拡大や二重変異株の登場により、国内死亡者数はついに1万人を超えた。今回の緊急事態宣言とワクチン普及により感染拡大をうまく抑えられたとしても、それは日本国内だけの話。世界規模で考えれば到底開催できるレベルではない。
 
 加えて大会運営には指定病院の30カ所設置と、看護師500人の追加確保が必要だという。これにより地方の医療崩壊を引き起こすようであれば、それは天災ではなく人災。すでに国民の間では「望まれない大会」になりつつある。そんな中で競わなくてはいけない選手たちは、果たして幸せなのだろうか…。
 
 もし中止となれば、競輪界ではメダル獲得=グランプリ出場という道が断たれるナショナル組の処遇を考えなくてはいけない。9つしかないグランプリ出場権を無条件で与えては、国内の競輪でしのぎを削ってきた選手に対しての冒とくになる。代替大会の新設、もしくはグランプリ自体を出場枠を倍増したトーナメント戦にするなど、柔軟な代替案が必要となってくる。(岡田 光広