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【記者コラム】ポリスマン&レーサー”二刀流”のボティシャー

 毎年、短期登録選手の登場には胸を熱くさせるものがある。なんと言っても世界で戦うパワーと、規格外のスピードを生で見られる貴重な機会である。今年はワールドカップ・スプリント3Vのグレーツァーに、ワールドカップ・ケイリン2Vのブフリ、来日最多の8度目と外国勢の中で最も競輪に順応しているパーキンスらが参戦して、過去に類をみないほどの最強軍団が日本に襲来した。

 

 その中でも4年ぶり3度目の来日で、19年世界選手権ケイリンで3位のボティシャー=写真=に注目してみたい。ここまで4場所を走っているが、他の短期登録選手と比べると、出走している回数は少ない。

 

 「4月の松戸が終わってから、警察官の免許更新があってドイツに帰った。その時に1カ月休みました」

 

 あまり知られていないが、国家を守る警察官として働くかたわら、自転車競技で世界を舞台に活躍している〝ナショナル二刀流〟なのだ。もちろん日本の〝競輪〟でも実績はある。初来日した14年には小田原で333バンクの日本レコードを樹立していて、未だその記録は破られていない。言うまでもなくスピードはワールドクラスだ。

 

 近年は悪かった膝の具合も良くなり「コンディションも上がってきたので、休んでいた分も稼ぎたい」と言っていた矢先に、6月宇都宮の決勝ではまさかの落車失格となり人気に応えられなかった。ただ、次走の西武園(7月7日~)まで1カ月の調整期間は取れている。ケガを治して必ず立て直してくるはずだ。このままで終われない。西武園では汚名返上の走りでファンに元気な姿をみせて、きっと人気に応えてくれるだろう。(栗林幸太郎)