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【記者コラム】二刀流の原 初V大チャンス

 競輪界トップレベルの強豪が激戦を繰り広げた前橋寛仁親王牌。脇本雄太が先行日本一の実力をまざまざと見せつけた決勝からわずか3日後の21日から、同じ舞台でミッドナイト競輪が開催中。多くの観客の声援や拍手が鳴り響いたグリーンドーム。今回は無観客のレースになる。それでも競輪であることは同じ。今回は立川市営として行われるシリーズ。GⅠに負けないような熱戦を期待したい。
 
 A級チャレンジ戦の主役を務めるのは117期の原大智(23=宮城、写真)だ。18年に平昌五輪のモーグルで銅メダル。日本競輪学校養成所の訓練を経て、競輪選手としてデビューしたが、今後はモーグルと競輪の二刀流を目指す。会うのは養成所以来になるが、随分たくましくなったなあ、というのが第一印象。ここまで8場所を走り、競走にも慣れてここ2場所は決勝に駒を進めている。デビュー初Vへ今回は大きなチャンスになる。
 
 前回伊東の決勝では同期4人との対戦。勝負どころで前々に攻めて先行の番手にはまったが、落車で失格(過失走行)に。「欲を出すと、ろくなことがないですね。今、自分のやれることをしっかりやらなければという思いを強くした。また一から、先行で勝負する」と気持ちを切り替えていた。初日(21日)4Rは同じ宮城の先輩、佐藤琢哉(51=63期)を前で引っ張った。「琢哉さんとはよく楽天イーグルスの試合を見に行きます。函館、伊東でも一緒だったけど同じレースで走ることはなかった」と話し、レース前には「ワンツーできるように頑張る」と力を込めていた。
 
 ♤狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日、神奈川県生まれの56歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。2013年、21年ぶりに競輪の現場に復帰。9車立てから7車立てに、地区内斡旋といった慣れないレースに日々、奮闘している。