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【記者コラム】共同通信社杯は見ごたえある大会に

 13日から宇都宮競輪場で「第40回共同通信社杯競輪」が開催される。第1回を取材してる私には思い入れのある大会の一つだ。


 第1回は88年10月の平塚競輪場で一発勝負で行われた。出場選手の選考基準は全国8地区の競走得点1位者と推薦選手1人の9選手。その後、第6回まで一発勝負で行われた。そして96年の第8回から4日制の準特別競輪に格上げされて01年の第13回までは1月開催。01年の取手は雪で1日順延もあり〝厳冬の大会〟。

 第14回から08年の第21回までは10月開催。その後3年間は年に2回(春一番、秋本番)開催された。理由はGⅡの「ふるさとダービー」(08年12月終了)と「東西王座戦」(12年2月終了)。20~23年のGⅠ格の「SSシリーズ」と「SSカップ」との日程調整。

 12年から年1回開催に戻り、16年の第32回から現行の9月開催。93年の一発勝負、そして4日制5回の優勝を誇る神山雄一郎が全盛時に「優勝しても(GⅡだから)GP出場の権利はないが、GP出場(取得賞金順位)に大事な大会」と語った共同通信社杯は見応えのあるシリーズになる。

 話は変わる。元競輪選手の大井浩平(おおい・こうへい)さんが「あたたかい花をみんな持っている」という本=写真=を今年6月に出版した。北海道出身の大井さんは00年に84期生としてデビュー、16年12月に引退した。大井さんは「(競輪選手も含めて)自分の経験を通して学んだことを知ってもらえるとありがたい」と語っている。

 ◇中林 陵治(なかばやし・りょうじ)1962年(昭37)生まれ、熊本県出身の62歳。慶大卒。87年5月の花月園新人リーグ戦で競輪記者デビュー。以来、現場取材一筋38年。9車の勝負レースは5車の結束、番手捲り。デビュー戦から見てきた選手で最強は神山雄一郎、最速は吉岡稔真。

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