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【記者コラム】前志願の清水に大注目

 全国的に新型コロナウイルス感染拡大が広がる中、第63回オールスター競輪が本日より開催される。愛知県も連日100人を超す感染者を出していただけに開催自体が危ぶまれていたが、施行者サイドの熱意と努力により開催できることとなった。観客動員は早い段階で断念。それでも中止となった5月静岡ダービーのことを思えば、無観客でも開催できるだけマシと思わざるをえない。
 
 36度を超す猛暑の中で行われた前検日。フェースシールド&マスクの着用はもちろん、検車場に入る報道陣の数も大幅に縮小された。検車場取材を行えない記者たちは屋外で選手の到着を待ち、透明シードを経ての取材で最低限のネタ集め。吹き出す汗がフェースシールドを曇らせ、相手の顔もよく見えない状態だったが、これも開催継続のための感染症対策。選手たちにはベストコンディションでレースに臨んでもらわなくては、せっかくのファン感謝祭が水の泡になる。そんな裏方の努力も少しだけ理解していただきながらレース観戦をしてもらえると幸いである。
 
 さて、初日のメインカードは11Rのドリームレース。ファン投票の上位9人が集う、文字通りのドリームマッチだ。2年連続で1位に輝いた脇本は、限られた国内レースの中でもしっかりと結果を出してきた。当然の結果と言える。昨年覇者の新田、地元の深谷とのナショナルチーム対決が最大の見どころとなるだろう。
 
 この3人に割って入るのは清水=松浦の中国ゴールデンコンビ。毎回その前後に注目が集まるのだが、今回は清水が前回りを志願。これは「今節は自分が前」の意思表示である。
 
 「根拠のない自信があるので」がその理由だ。サマーナイトではまくりで抜け出した新田を追い、ゴール前で差し切った。あれから1カ月。さらなる進化を遂げているとすれば…。パワーバランスの変化にも注目したい。(岡田 光広)