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【記者コラム】坂口楓華 今年こそGⅠ奪取へ

 24年はパリ五輪で金メダルを目指す佐藤水菜。女王復権をかける児玉碧衣ら、今年のガールズケイリンも熱いが、昨年大きく成長したのが坂口楓華=写真。

 23年の優勝回数18は尾方真生とともに堂々の1位。32連勝を記録するなど、今やトップクラスの存在。

 その坂口が1月29~31日の岸和田FⅡガールズケイリンに出場。昨年11月に京都支部から愛知支部へ移籍して近畿地区で初めての参戦となった。23年を振り返って「去年は練習漬けでつらかったが、楽しい一年でした。7年目にして初めて(競輪選手が)天職だなあと思って、幸せを感じました」と感慨深い様子で話していたのが印象的だった。

 このシリーズは力で対抗するのが奥井迪ぐらいで、予想通り完全Vを達成。予選1は打鐘4角からのカマシ先行で圧勝。

 「踏み出しは6割ぐらい。後ろが離れていると分かってそこから全開。たれてもいいから、12秒0で逃げ切れるようにならないと」。結果は12秒2のタイムだったが「あの仕掛けで(12秒2が)出たし、こんな感じで行けばいいのかなと感覚はつかめました」と話した。

 予選2は道中でフタをされ6番手に下げたが、慌てず騒がず2コーナーから一気に捲って楽勝。連日のぶっちぎり勝ちと実力の違いを見せつけた。

 決勝は番手にはまった奥井の捲りを、村田奈穂が強引に捲り切る。その上を坂口が一気に捉えて圧倒的な人気に応えての3連勝。

 今やガールズのトップ選手として衆目が認めるところだが「GⅠのタイトルがないんで獲りたい。それにオールスターに出た事がないんですよ(苦笑い)。ファン募集中と書いといてください」とちゃめっ気たっぷりに呼びかけた。成長した今ならタイトル奪取の日も遠くはない。(下野 章雄)

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