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【記者コラム】好調7車立て9R制が新スタンダード?

 いわき平競輪で行われたサマーナイトフェスティバル(GⅡ)の3日間の総売り上げは57億4570万8300円で、目標の45億円を大きくクリア。本場では福島県民限定ではあるが、事前抽選により選ばれた1日1000人、節間で計3000人が生観戦。久しぶりに臨場感あふれるビッグ開催となった。
 反省点と言えば、事前抽選による入場規制がうまく周知できず、知らなかったファンが本場まで詰め寄せたことだろう。せっかく競輪場まで足を運んだのに、レースを見ることなく帰らなくてはいけない悲壮感は想像以上である。新型コロナ感染者数はいまも増加している。今後も今回のような入場規制や無観客開催を強いられることだろう。だからこそファンに対してのアナウンスは迅速かつ分かりやすく、広域にわたって行うべき。今回のことを教訓に、同じ失敗は二度と繰り返してほしくないものだ。
 7車立て9R制の売り上げも好調だ。単純に考えて9車立てよりも車券が当たる確率は高い。的中すれば次のレースも買おうと思うのがファン心理。そのぶん平均配当金額は低くなったが、穴党が好む一撃必殺の10万円超え配当もちょくちょく出ている。限られた原資の中で売り上げを伸ばすには、7車立てが最高のシステムなのかもしれない。
 さらに参加選手数は約半数。経費が抑えられるという利点もある。記者の個人的見解では、レース間の時間がたっぷり取れることも好調の要因の一つではないかと思っている。公営ギャンブルの中でも予想が難しいとされる競輪。買い手、すなわちファンの立場で考えれば、余裕のあるタイムテーブルが必要だったのかもしれない。
 もちろん、競輪の魅力を一番味わえるのは9車立てという考えはいまでも変わっていない。どちらか一方をスタンダードにするのではなく、両方の良さを生かした開催戦略を練ってほしいと願っている。(岡田光広