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【記者コラム】山崎 ヤングを勝ってさらなる飛躍を

 30日開催のグランプリ出場選手は最後の調整期間に入っている。圧倒的な強さを見せ続けている脇本雄太に絶好調の浅井康太、そして8月オールスター以降は競輪から離れていた新田祐大はどこまで仕上げているのか。目が離せない大一番となる。

 

 そして今年は前日の29日に行われるヤンググランプリが例年以上に注目を集めている。それは山崎賢人=写真=の存在だ。今年後半の活躍は驚異的。初のGⅠとなった8月オールスターで決勝進出を決め、続くGⅡ共同通信社杯でも決勝入り。10月寬仁親王牌こそ準決勝で敗退したが、11月GⅢ取手記念では完全Vを決めている。11月競輪祭では大逆転のグランプリ出場が期待されたが準決勝で涙をのんだ。バレーボールで鍛えたバネを生かしたスピード自力を武器に次々と強豪を倒し、レースを離れても独特のヘアスタイルで話題の中心にいる。

 

 実力、戦歴では圧倒的にリードするが、力だけでは勝てないのが競輪の難しさでもある。山崎の最大のライバルとなる太田竜馬は島川将貴と徳島2車、そして愛媛勢は勢いに乗る佐々木豪を中心に3車。竹内翼、佐伯辰哉の広島勢に近畿1人の南潤の潜在能力もピカイチだ。四国勢は連係が予想され決して楽な走りにはならない。それでも力でねじ伏せてこそ来年のタイトル制覇が見えてくる。過去ヤンググランプリを制した選手には山崎芳仁、深谷知広がいるが、2人に追いつく活躍が期待される。

 

 そして来年は五輪1年前となり脇本、新田、深谷らのGⅠ出走はさらに減ることが予想される。ビッグレースを盛り上げる若手選手の活躍は欠かせない。105期でグランプリ出場を決めた清水裕友に続くのは山崎賢人が最有力だ。ヤンググランプリを制しさらなる飛躍が期待される。(緒方 泰士