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【記者コラム】山田諒 大型先行でS級でも大暴れだ

 岸和田競輪は6月26日の開催をもって本場開催は休止となっている。バンク改修や施設の大規模工事が行われるためだ。再開予定は21年4月以降。場外発売は引き続き行われているが2年近くは本場開催がない。しばしのお別れになるが、〝新生〟岸和田競輪が待ち遠しい。
 
 その岸和田競輪のリニューアル前のラスト開催となった「サテライト湖南カップ(FⅠ)」を締めたのがオランダのボス。世界王者のブフリの快速先行に乗ったものだが、ゴール前で差し切り今年2度目の優勝。岸和田は05年4月以来、14年ぶりの制覇。本人も「思い出深いバンク」と、とびきりの笑顔を見せていた。
 
 また、A級決勝はS級特別昇級がかかった山田諒(20=岐阜・113期)と福永大智を先頭に酒井拳蔵―山本巨樹で結束する地元トリオの激突で盛り上がった。意地を見せたい地元勢だったが、勢いで勝る山田に突っ張り切られて苦杯。切り替えて突っ込んだ酒井が2着に入るのがいっぱい。
 
 打鐘から先行態勢を築いた山田が見事な逃げ切り勝ち。同期では10人目となる特別昇級を果たした。当所は4月の3連勝に続き連続完全Vを達成した。「この前はまくりだったので、逃げ切りで優勝できたのがうれしい。もうスッキリです」と自分の競走スタイルで勝ったことに納得。ただ、すぐに表情を引き締めて「A級で終わるわけじゃないですから」とS級のステージに向けての目標を語った。「S級でも優勝してGⅠ、GⅡでも走れるように力を付けるだけですね。中部を代表する選手になりたいです」ときっぱり。
 
 113期は松井宏佑(26=神奈川)を筆頭に次代を担うスター候補生が目白押し。そんな逸材ぞろいの中でも山田は弱冠20歳と伸びしろは大きい。持ち前の〝馬力先行〟でS級でも大暴れしよう。(下野 章雄)