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【記者コラム】平原 屈指の勝負強さで貫禄を示す

 長年関東をそして、競輪界をリードしてきた平原康多。昨年は度重なる落車で、右肩甲骨の骨折に股関節負傷など、下半期は手負いの状態に。10年続いたS班も今年は陥落となったが、24年は新たな目標を胸に静かに闘志を燃やしている。

 13年以来のFⅠシリーズ参戦となった名古屋。いきなり本業の自力戦での初陣となった。「半年ぶりにカーボンフレームでギアをかける練習をできるようになったのは大きい。そこから力が戻れば。練習も含めて自分でリミッターをかけている状態なので。1日でも早く(ビッグレースに向けて)そういう練習ができるように」。まだケガの影響こそ残るが、練習の強度は上がってきて着実に光明が見えてきた。

 迎えた名古屋初日は「大方先行を考えていた」と話すように打鐘過ぎ2センターから一気のカマシを敢行。山田久徳に合わされると、すかさず内を決めて山田後位に。椎木尾拓哉と競る形となり、ゴール前では力尽きた。「スイッチが入ってしまった。めちゃくちゃキツかった」とレース後はさすがに疲弊した様子だったが、大舞台で戦ってきた闘志光る走りは健在だ。

 準決は中団から捲った森田優弥に乗って2着で優出を果たした。若干呼吸が合わずに道中で脚を使ってゴール前では差し込めなかったが、的確な援護で存在感を示していた。「若干大きめの自転車を使っていて、もう少しですね」と試行錯誤しながらベストの感覚を模索している。

 さっそく自力戦と番手回りを経験して感触を確かめた。きょう名古屋12RでS級決勝が行われる。別線は手ごわいが、再び同県の森田を目標にしてチャンスは十分だ。24年新たなスタートを切った関東の総大将が、絶妙援護から輪界屈指の勝負強さを発揮して、この先のビッグ戦線に弾みを付ける。

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