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【記者コラム】思い出の青森で再びGⅠ開催を

 青森記念が今日開幕。競輪ファンなら「旅打ち」は魅力の一つだが、青森競輪場はまさに〝青い森〟に囲まれた立地。東日本地区で一度は訪れてみたいバンクの一つ。青森は全日本選抜競輪を5回、寛仁親王牌を3回開催しているが09年以来、GⅠ開催がない。4日の検車場では武田豊樹とその09年7月の親王牌決勝戦(優勝=海老根恵太)の振り返りに話が弾んだ。
 
 「平成を振り返る」は平成17年の2005年。この年は思い出すレースが多い。1月の競輪祭は後閑信一(東京=引退)が初タイトル。96年1月のGⅡ名古屋共同通信社杯優勝以降〝GⅠタイトルに最も近い男〟と言われ続けた後閑が盟友・神山雄一郎(栃木=61期)の逃げに乗り、悲願を果たした記憶に残る優勝劇。
 
 3月の松戸ダービーは鈴木誠(千葉=引退)が伏見俊昭(福島=75期)の逃げに乗り優勝。85年にデビューして満20年「日本選手権を勝つために競輪選手になった。(ダービーを)勝てて良かった」の言葉に日本選手権の重みを感じた。
 
 6月の高松宮記念杯は村本大輔(静岡=引退)、7月の青森寛仁親王牌は小嶋敬二(石川=74期)が優勝。9月の名古屋オールスターは神山雄一郎が前年西武園に続いて優勝。オールスター優勝5回という大記録はこの先も残るだろう。
 
 12月の岸和田全日本選抜は小嶋敬二の動きに乗った加藤慎平(岐阜=引退)がGⅠ初制覇。そして迎えた12月の平塚グランプリ。
 
 関東ラインはグランプリ初出場の武田豊樹に神山雄一郎―後閑信一が続く強力なライン。レースは武田が主導権を握り〝神山、悲願のグランプリ初制覇〟の流れで最終バックを通過した。しかし小嶋のまくりに乗った加藤が直線強襲して優勝。レース後の明暗(明=加藤、暗=神山)がクッキリ分かれた控え室だった。この年のMVPは加藤。
 
 ♤中林 陵治(なかばやし・りょうじ)1962年(昭37)7月13日生まれ、熊本県出身の57歳。慶大卒。87年4月入社、翌5月に小橋正義(引退)ら59期生のデビュー戦(花月園新人リーグ)で記者デビュー。以来、競輪の現場取材一筋32年。平成17年一番の思い出ビッグは12月平塚グランプリ。