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【記者コラム】情熱冷めない49歳花村

↑5日の川崎FⅡ初日3Rでワンツーを決めた花村(右)と松井

 

 5~7日に川崎で初開催されたミッドナイト競輪(FⅡ)に闘志メラメラのベテランがいた。初日3R(A級チャレンジ予選)を勝ったのは49歳のベテラン・花村直人(三重)。最終3角4番手からまくり追い込み、25歳の111期・桜井大地を撃破した。連係した54歳の松井英幸とワンツーを決め「本当にうれしい。ジジイ2人でワンツーなので」と喜びを分かち合った。

 

 かつてS級で活躍した花村。今なお自力にこだわりを持ち、前期は1・2班戦でも勝ち負けした。だが、今年1月に降班後は3場所走って決勝進出は一度もなく、「脚が落ちましたわ。これからは着にこだわらないといけないのかな。優勝(決勝)に乗らないと面白くないんでね」と漏らしたのは前検日のことだった。

 

 初日のレースは中団確保から仕掛けるタイミングは何度かあったが、最終3角までじっと我慢し勝負にこだわった。「打鐘過ぎでウズウズした(笑い)。せこい勝ち方。でも、勝ち続ければお客さんも分かってくれるかな」。加齢による筋力、体力の衰えは仕方ないこと。しかし、泥臭くても、それにあらがおうともがくオヤジの姿に胸が熱くなった。

 

 準決勝は優勝候補の113期の番手という絶好の位置を得たが、まさかの目標不発で決勝はまたもお預け。レース後の表情からその歯がゆさが痛いほど伝わった。それでも脚力自慢の新人が席巻するチャレンジレースで「1回決勝に乗りたいんやわ。そっからやもん」。情熱が一向に冷めない49歳に、元気づけられた。

 

 ♤出田 竜祐(いでた・りゅうすけ)1980年(昭55)9月29日生まれ、熊本県出身の38歳。明大卒。05年スポニチ入社。芸能、サッカー、ボートレース担当を経て昨年4月から競輪担当。全日本選抜決勝は〝香川〟雄介、サッカー日本代表DF長友佑都似の吉田敏洋の3連複2車軸〝トルコリーグ車券〟で勝負したがチーン。