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【記者コラム】拳矢 地元ビッグへ新相棒に手応え

 山口拳矢(25=岐阜・117期)が頼もしい新たな相棒を手にした。いわき平オールスター以来のレースとなった立川FⅠ(8月30~9月1日)。ここで新フレームを導入した。「新車が届いたので試してみようと。実はあまり練習でも乗っていなくてほぼぶっつけ。どんな感触なのかつかみたい」と意欲的に話していた。この直後に控えるのは岐阜で行われるGⅡ・共同通信社杯(17~20日)。地元でのビッグに向け新しい〝武器〟を試しておくのは急務だった。
 
 ただ前検日に思わぬトラブルに見舞われた。PCR検査の陰性証明のメールが届かず、別室で待機させられることに。メールが届いたのは13時30分のタイムリミット寸前の13時20分。「唾液を検査に出すのが遅かった。もう帰らされると諦めていた」と神妙な表情。下手をすれば新車を実戦で試せなかったところ。ぎりぎりで出走にこぎつけられたのは大きかった。気になる新車は「踏みだしは以前のフレームの方がいい。ただ踏み上げていくと車が流れる感じでどんどん伸びていく。捲りよりはカマシに向いているかな」の評価。それでも後方6番手から1着に突き抜けた準決でマークした上がりはバンクレコードに0秒1差に迫る驚異の10秒6。持ち前のスピードを引き出す性能は十分。完全Vを狙った決勝は3番手捲りを柴崎にかわされ準Vだったが、地元ビッグへ確かな手応えをつかんだシリーズとなった。若手の登竜門レースとされる共同通信社杯で函館サマーナイト(決勝2着)以上の走りを期待して良さそうだ。
 
 ◇狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日生まれ、神奈川県出身の57歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。2013年、21年ぶりに競輪の現場に復帰した。取材する機会の多いミッドナイト競輪は競走得点順に。「何番車ですか?」と尋ねられることもなくなった。