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【記者コラム】期末はボーダー付近の選手が妙味

 一年に2度。競輪が最も熱い季節がやってきた。そう、期末。競輪は前期(1~6月)と後期(7~12月)の2期制で、今期の成績は来々期、つまり半年後に反映される。これから1カ月半はサバイバルだ。

 審査されるのは今期の競走得点から失格1回につきマイナス3点が引かれた「評価点」。そのランキングに応じて級班が決まる。失格は大きな痛手。新田康仁(静岡)、松坂英司(神奈川)の実力者が今期A級なのは失格点が大きく響いたからだ。

 また、1期間の最低出走回数がレース中の落車により満たせないと「公傷制度」が適用されることも。条件を満たせば規定された最低出走回数を越えない場合に限り、現在の級班が保証される。

 別表は来期の級班人員。今期も同様の人数が入れ替わるとみていい。しかしながらボーダーは期ごとに微妙に違う。昨年は5、6車立てが多かったが今年は少なくなった影響だろう。

 今期の推定ボーダー。S級1班は103・8、S級残留は97・2、S級昇級は91・1が目安になりそう。記者経験からボーダー付近の選手の2段駆けや勝負レースは決まる確率が高い。脚を仕上げてくる上、競輪の勝ち負けに大事な〝気持ち〟の入り方が違うからだ。そこに見え隠れする人間ドラマもある。競輪の奥深さが凝縮された「勝負駆け」の車券戦術が大好物だ。

 ◇小野 祐一(おの・ゆういち)1983年(昭58)10月26日生まれ、秋田県出身の38歳。06年スポニチ入社。競輪取材歴は大阪本社で2年、東京本社で約11年、西部総局で2年。全国各地の競輪場でS級、A級、ガールズの選手を取材したのはスポニチ史上初めて。

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