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【記者コラム】村上義ベスト尽くすだけ

 新型コロナウイルスの感染拡大に収束の気配はなく、さまざまなところで大きな影響が出ている。プロ野球開幕の延期も決定した。公営ギャンブルも無観客開催として行われている。競輪は先月の27日から一斉に無観客レースを実施。奈良記念、玉野記念と続いたグレードレースはともに前年比の30%台と大きく落ち込んだ。電話投票とインターネットのみの発売ということでいたし方ないところか。

 

 まだまだ厳しい状況が続きそうだが、そんな中で現在開催中(9~11日)の向日町FⅠ戦に競輪界の〝カリスマ〟の村上義弘=写真=が出場。1月大宮記念以来、約50日ぶりに実戦に復帰した。

 

 前検日には開口一番、「死ぬかと思いました」と苦笑いしながら、詳しい状況を語ってくれた。

 

 昨年は度重なる虫垂炎の痛みに悩まされながら、薬で散らしてレースに参加。

 

 しかし、2月2日に「爆発しました」と痛みに耐えかね緊急に手術を受けた。

 

 「傷口を小さくしてもらったが、おなかの中をかき回されるダメージは大きかった。力が入らず一時期は体重も10㌔減。今は2㌔減までに戻ったが、練習でもしんどい」と弱音を吐くほどだった。

 

 久しぶりの実戦となった初日特選は古性優作の2角まくりにぴったり続いたが、½車身差の2着に完敗。

 

 「しんどい戦いは覚悟していました。無観客は違和感があるが、(向日町は)何十回も走っているし、(雰囲気で)奮い立つモノがあります。コンディションに不安のある中でベストを尽くそうと思う」とテレビで観戦するファンの思いを胸に戦うだけだ。

 

 次走の久留米の国際自転車トラック競技支援競輪(20~22日)に向けて復調の手応えをつかみたい。(下野 章雄)