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【記者コラム】東京五輪一年延期、静岡ダービーは大丈夫?

 前回のSKC執筆から約1カ月。新型コロナウイルスは終息するどころか感染拡大。全世界を震撼(しんかん)させるパンデミックに発展した。
 
 これに伴い、競輪界でも無観客開催の無期限延期を決定。先月29日まで福井競輪場で行われていた第4回ウィナーズカップ(GⅡ)は、ビッグ初の無観客レースで行われた。4日間の総売り上げは25億6160万5100円で前年度比37%。昨年の大垣大会とは、あまりにも状況が違い過ぎるので比べても仕方がない。問題は他競技との比較だろう。
 
 同じく無観客開催で行われたSGボートレースクラシック(平和島)は68億4462万700円で前年度比65.4%。中京競馬場で行われたGⅠ高松宮記念に関しては127億134万8200円で前年度比100.4%。雪のため、3R以降中止となった中山競馬場分の投票集中があったとはいえ、この条件下で昨年よりも微増とは恐れいった。
 
 とにかく、一番の落ち込みを見せているのはミッドナイト開催で無観客、ネット投票に慣れているはずの競輪なのである。ミッドナイト自体は変わらず好調だが、昼間開催の売り上げは軒並み低下。とくにGⅢ以上の落ち込みがひどい。ネット投票会員数がまだまだ少ないという現実と、ミッドナイトで獲得した新規層と、常連層との異質性が浮き彫りとなった。
 
 ウィナーズカップの現場では、臨時設営された共同インタビュー室が感染リスクの高い〝三密(密閉、密集、密接)〟に該当すると見なされた。選手一人に対してインタビュアー一人。そのやりとりを屋外スピーカーで流し、各メディアに発信するという異例の方法がとられた。開催を全うするための苦肉の策だ。
 
 東京オリンピック一年延期の決定でせきを切った日本の防疫情勢。今後、緊急事態宣言が出されて主要都市のロックダウンが始まれば5月の日本選手権(静岡)の開催中止は避けられないだろう。激動の2020年は、まだ始まったばかりだ。
岡田 光広