2月の「第39回全日本選抜競輪」を制した郡司浩平の優勝祝勝会が10月8日、横浜市内のホテルでファン、関係者ら約150人を集めて行われた。
昨年、4年間守ったS級S班の地位を喪失。だが、今年最初のGⅠで年末のグランプリ出走権とS班復帰を決めた。あいさつに立った高木隆弘日本競輪選手会神奈川支部長は「昨年の悔しさをバネにタイトルを獲り、S級S班に復活する姿はたくさんの人を魅了する走りでした。若手の目標となり競輪界をけん引していく一人になっていくように願っております」とエールを送った。
郡司の祝勝会に登場したおたけ(左から2人目)
サプライズゲストで〝今、話題〟のお笑い芸人ジャングルポケットおたけが登場。おたけの姉と郡司の妻が知り合いで、おたけがオーナーを務めるもんじゃ焼き店に郡司が訪れた縁もあって今回の登場となった。
おたけが「元々はトリオで来る予定だったんですけどね。今回の件でお呼びいただけないんじゃないかと思ったんですけど」と言うと、郡司は「僕もコンプライアンス的に大丈夫なのかと思ったんですけど」と返した。差し脚同様の鋭い突っ込みに会場はドッと沸いた。
優勝賞金の一部を川崎市に寄付することも発表された。「未来の子供たちのためにと思いました。ぜひお使いください」と語った。
郡司の祝勝会は17年GⅡウィナーズCに続いて2度目。その時はパンツ一枚で踊って会場を大いに沸かせたそうだが「今回は立場、環境が変わりました。何より父(元選手の盛夫氏)に〝絶対にやるな〟と言われたんで。ただ、グランプリを獲ったらやらせてもらいます」と言うと、また会場は沸いた。輪界のエンターテイナー郡司浩平に、バンク内だけでなく宴でも大いに楽しませてもらった。
◇郡司 浩平(ぐんじ・こうへい)1990年(平2)9月4日、神奈川県出身の34歳。横浜商時代は野球部。父・盛夫が競輪選手だったことから選手を目指し師弟関係に。11年1月、99期生としてデビュー。1㍍67、80㌔。GⅠタイトルは20年競輪祭、21、24年全日本選抜。
◇鈴木 智憲(すずき・とものり)1967年生まれ、愛知県出身の56歳。92年スポニチ入社。97年から2年間競輪担当。当時は神山雄一郎、吉岡稔真が東西の横綱として君臨していた。4月に26年ぶりに現場復帰。