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【記者コラム】永井清史 五輪代表にエール

 コロナ禍の中で、ほぼ無観客で行われる東京五輪。開催には賛否両論があったが、始まってみればアスリートたちの熱い戦いに感動の声が広がっている。
 
 私自身もTVのダイジェストで同じシーンを観ても胸を熱くする1人だ。この後も日本選手の結果に一喜一憂する事だろう。
 
 仕事柄、やはり気になるのは自転車トラック競技に出場する競輪選手だ。今回はメダル獲得が大いに期待できそうで、ケイリン発祥の地としてはケイリンに出場予定の脇本雄太(32=福井)、新田祐大(35=福島)の走りに注目している。
 
 そのケイリンで08年の北京五輪で見事銅メダルを獲得したのが永井清史(38=岐阜・88期)=写真=だ。
 
 永井は7月から17年ぶりのA級戦。25日から開催された岸和田FⅠ戦で話を聞くことができた。五輪の時期になると体がうずく?のか「毎日TVで観ています。早く自転車競技が始まって欲しい」と待ち遠しいようだ。
 
 「僕の時は伏見(俊昭・45=福島)さんが注目されて、僕は期待されていなかったのでプレッシャーはなかった。今回の2人(脇本雄、新田)は大変だと思う」と後輩を思いやった。「自分の時は1日4本走りました。今回は2日間に分かれているので。それに地の利もあるし、やってくれるでしょう」とエールを送った。
 
 その永井はA降級初戦となった松山ミッドナイトは未勝利に終わった。「A級は流れが全然違う」と戸惑いは隠せなかったが、2戦目の岸和田は準決で捲って快勝と底力の片りんを示した。まだ38歳と老け込む年齢ではない。早くS級へ復帰して輝きを取り戻してほしい。(下野 章雄

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