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【記者コラム】深夜の優勝に感じられた石井のプロ意識

 ガールズ開催だった青森ミッドナイト(8月23~25日)は石井貴子(30=千葉・106期)が優勝した。直前の15日に名古屋で行われた「ガールズドリーム」でV。打鐘の4角からカマした絶対女王の児玉碧衣をマークしてゴール前でかわす殊勲の勝利だったが「うれしかったのは確かだけど、もう終わったこと。気持ちの切り替えはできています。しっかり自力を出して勝負したい」と前検日に力強く話していた。通常、ガールズ開催のミッドナイトは前半の1、2Rに組まれることが多いが、今シリーズは後半の8、9Rでまさに深夜の時間帯。「アップやダウンの仕方を調整したり、いろいろと忙しい。レースが終わった後にすぐにいなくなってしまうかもしれないので、コメントは3日間、自力にしておいてください」と話していた。

 17年の5月、青森ミッドナイトに参戦した石井。初日を快勝して2日目も人気を集めていたが、急性腰痛症で当日欠場するアクシデントがあった。選手仲間に抱えられ医務室に運ばれる痛々しい姿が忘れられない。慣れない時間帯のレースに細心の注意を払って準備をするという強い意識が感じられた。初日は危なげなく捲りで快勝したが、2日目は早めの捲りを荒牧聖未にかわされて2着。完全Vこそ決められなかったが、決勝では人気を二分した尾崎睦を力でねじ伏せた。

 その石井の次走は11~13日の松戸。目下、賞金ランク1位の高木真備と2位の石井の激突だ。暮れのガールズグランプリを占う上でも見逃せない戦いになりそうだ。

 ♤狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日、神奈川県生まれの56歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。2013年、21年ぶりに競輪の現場に復帰。9車立てから7車立てに、地区内斡旋といった慣れないレースに日々、奮闘している。