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【記者コラム】発走時間、間隔の見直し継続して

 モーニング、日中開催、ナイター、ミッドナイト。発走時間が重なる時間帯、及び他場との発走時間の見直しが4月から実施されている。今までも競輪事業に明るい施行者はナイターの1R発走をなるべく遅くするなど取り組んでいた。

 日中開催でも高松宮記念杯(6月17~22日)は勝ち上がり、ガールズ、負け戦とレースによる発走間隔の配慮が目についた。発走時間、間隔の見直し、試行は経費もかからないため今後も継続が望まれる。

 私が加えてほしい発走時間、間隔の試行の一つは後半戦のレース間隔。10R→11R→12Rと徐々に間隔が長くなるが、現在は必要ないと思う。この間隔は〝車券を買うのに時間がかかった時代〟の慣例が残っているのではないか。現在は投票、発走、決定、また投票と早いテンポが主流。車券を買うのが1場だけの時はレース間隔が長く感じる。あと一つは本場開催中にグレードレースを場外発売するケースの発走時間。ほとんどの競輪場はGレースの発走時間を基本に本場の発走時間を設定するが、時にほぼ同時刻もある。本場と場外、ともにリアルタイムで見たいのがファン心理。

 「神山雄一郎氏のGⅠ優勝16回を振り返る」(以下、敬称略)の9回目は04年。00年11月の小倉競輪祭以来、遠ざかっていたGⅠ優勝を9月の西武園オールスターで4年ぶりに飾った。GⅠ優勝は15回目。しかし、2~14回目と違い、神山は表彰式後の共同会見で言葉に詰まった。「長かった…。自分は競輪が好きだから…」。涙ながらに思いを語ったシーンが記憶に残る。

 91~01年まで連続出場していたグランプリは02、03年と途切れていた。当時36歳の神山は〝王者にしか分からない思い〟があったのだろう。オールスター4回目の優勝が「神山第2章」の幕開けとなった。

 ◇中林 陵治(なかばやし・りょうじ)熊本県八代市出身の62歳。慶大卒。87年5月の花月園新人リーグ(59期生)で競輪記者デビュー以来、現場取材一筋38年。デビュー戦から見た選手で最強は神山雄一郎、最速は吉岡稔真。9車の勝負レースは5車の結束、番手捲り。

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