ニュース&記者コラム

【記者コラム】第二の人生を歩む山本貴喜さん

 9月29日、競輪界に衝撃的なニュースが走った。村上義弘(48=京都)の電撃引退発表だ。一時代を築いたレジェンドレーサーには「本当にお疲れさまでした」と感謝の言葉をかけたい。
 どの選手にも引退の時はやってくるが「全く悔いはないですね」。そう話したのは、今年7月7日に現役を引退した大阪の山本貴喜(たかのぶ)さん=写真=だ。
 引退レースとなるはずだった6月27日の玉野ミッドナイト最終日は、レースカットのために走ることなく現役から幕引きとなった。しかし本人は「特に何もなかったです」とさばさば。その山本さんが競輪選手になろうと思ったきっかけは大学の時だった。父に競輪場に連れていってもらって競輪選手の賞金を知った時に〝これだ〟と思い、選手を目指した。
 25歳で87期生として02年8月の岸和田でデビュー。28歳でS級入りを果たしたものの「(A級とS級を)行ったり来たりでしたね」。
 37歳の時に大宮記念で右腕を骨折。そのケガが人生の転機となった。「それから全く踏めなくなって…。やっても3年後は無理かなあ」と、引き際を考えるようになった。
 40歳ぐらいから福祉関係の仕事をしようと、競輪選手を続けながら開催中も宿舎で福祉関係の本を読むなどして勉強に励んだ。
 45歳で引退したが「20年選手をやってこれたし、凄く楽しかった。(選手時代は)そわそわしていたが、今は気持ちに余裕があります」と、すがすがしい表情だった。
 現在はデイサービスという新たな職種で多忙な日々を過ごしている。「将来は老人ホームをやりたいですね」と笑った顔が印象的だった。
 人にはそれぞれの人生がある。これからの〝セカンドキャリア〟では、充実した日々を送ってほしい。

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