ニュース&記者コラム

【記者コラム】見応えたっぷりだった高知の4日間

 6日から9日まで高知で開催された73周年記念「よさこい賞争覇戦(GⅢ)」は、新田祐大の優勝で幕を閉じた。準決で大本命の脇本雄太がまさかの7着敗退となったが松浦悠士、新田祐大、平原康多らS班3人が決勝へ進出。くわえて犬伏湧也、町田太我といった今をときめく先行型が顔をそろえた見応えある決勝戦のメンバーとなった。
 本番では町田と犬伏のもがき合いとなり、番手にはまった町田がすかさず踏み込む展開。同県の町田目標で運んだ松浦はV目前だったが、3半から踏み込んだ新田が強烈なスピードを発揮して先頭でゴールを駆け抜けた。
 最近の新田は簡単に下げて捲りという戦法でなく、内から好位を奪っての仕掛けなど対応力を身につけて、安定感を増した印象だ。「試したいことができて、結果を残せたのは収穫です。全てはクリアはできなかったけど、いい形で締めくくれた」と優勝のコメントには確かな手応えも。
 次走の小田原GⅢ(13~16日)を経て、5月2日から始まるGⅠの平塚日本選手権では進化した『ニュー新田』の戦いぶりに期待が膨らむ。
 先輩以上に注目を浴びたのが競技との二刀流をこなす121期の太田海也(23=岡山、写真)だ。
 今シリーズは12⑦1着の成績。準決は1周以上の逃げで末脚を欠いたが、ダッシュ力はさすがに世界の舞台で戦うさえだった。
 「4日目にして気づくことがいっぱいある。一つ成長して同じミスをしないようにしたい」
 次走の松山FⅠ(4月30日~5月2日)では同期の中野慎詞とのナショナルチーム対決も。競輪では初対戦となるが、楽しみだ。その後は競技にウエートを置くスケジュールだが、さらに成長した姿を見せてくれるに違いない。

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