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【記者コラム】”転んでもただでは起きない”新人がいた

↑卒業記念レースで優勝し胴上げされる山本(中央)。後ろは田上
 

 この写真は日本競輪学校卒業記念レース(18、19日、伊東温泉競輪場)での1枚。胴上げされているのは第115回生(男子)の卒記チャンプ、山本修平(23=東京)だ。在校成績は2位で「第1回、第2回のトーナメントで(決勝)2着。みんなからシルバーコレクターと呼ばれたが最後の最後に勝てた」と喜ぶ姿が印象的だった。

 

 写真をよく見ると、もう1人、宙を舞っている生徒が…。8番車のピンクのユニホーム。決勝は無念の落車だった田上晃也(21=岡山)だ。「あいつら田上を胴上げしかねないから」。そんな1人の教官の不安?が見事的中。転んでもただでは起きないとは、まさにこのこと。話を聞くと…やはり、ただ者ではなかった。

 

 1㍍79、84㌔の恵まれた体格。中学、高校の6年間はバレーボールに打ち込んだ。岡山東商高時代は全日本高校選手権(春高バレー)などで活躍したが「バレーボール選手より競輪選手の方が稼げると思った」と一獲千金を夢見て競輪学校へ。約1年間の学校生活を「怒られてばっかりだったので(苦笑い)」と振り返った。いったいどんなエピソードを持っているのか、もっと話を聞いてみたいと感じた。

 

 卒記は笑いあり、涙あり、青春のど真ん中。女子(第116回生)の卒記クイーンは鈴木樹里(19=愛知)。他にも輪界最強の脇本雄太の弟、脇本勇希(20=福井)や昨年ブレークした南潤の弟、南蓮(19=和歌山)ら粒ぞろいの115、116期。デビューを迎える7月に再会できるのが今から待ち遠しい。(出田 竜祐)

 

 ♤出田 竜祐 (いでた・りゅうすけ)1980年(昭55)9月29日生まれ、熊本県出身の38歳。明大卒。05年スポニチ入社。芸能、サッカー、ボートレース担当を経て昨年4月から競輪担当。GⅡウィナーズC決勝は浅井康太の差しを厚めに勝負し、取って損。