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【記者コラム】高配を呼ぶ独特の選考基準

 コロナウイルスの影響により場内、場外の発売が中止となり、ネット投票だけになったことで車券売り上げの低迷が続いている。無観客での初めての記念(GⅢ)となった奈良は前年比32・6%、玉野が35・9%、松山は33・3%と落ち込みは激しい。競馬、ボートレースと比較すると落ち込みは顕著だ。以前から指摘されてきたことだが、ファンの高齢化でネット投票の割合が他競技より低いことがその理由だろう。26日から開催されるビッグレースのGⅡウィナーズカップも無観客での開催が決まった。大幅ダウンは避けられない。この状況の中でも選手は「画面に伝わる走りを」と、いつも以上に気合の入った走りを見せている。4日間の熱戦から目が離せない。
 
 ウィナーズカップの出場選手の選考基準は、他のビッグレースと違い1着回数上位者が何よりも優先される。そのため初日の特選3個レースにはFⅠで1着を量産した選手が顔をそろえることになる。想定メンバーの10Rは嵯峨昇喜郎、11Rは宿口陽一、中井太祐、12Rでは庄子信弘、伊藤信らビッグレースに出場することが少ない選手がシードされている。SS班選手が人気になる中で、これら選手が車券に絡むことになれば高配は必至だ。中でも注目は伊藤信=写真。直前の高松FⅠ戦では得意のまくりを連発させて決勝に進出した。「試していた自転車のセッティングがかみ合ってきました」と手応えは十分。タテのスピードを発揮して高配を呼び込んでくる。予選からは初のGⅡ出場となる坂井洋に注目。前回のFⅠ戦で完全V、2度目のS級Vを飾るなどまさに上り調子だ。果敢な走りでトップレーサーの牙城に挑む。(緒方 泰士