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【記者コラム】2度目のGI決勝へ 松井の走りに注目

 いわき平競輪場で熱戦が繰り広げられているGⅠ・オールスター。2日目の6Rでは松井宏佑(28=神奈川・113期)が初日のドリームを制している断然人気の清水を倒す金星を挙げた。
 
 「作戦は前か中団。引いてから前の動きを見て。いい感じで出切れたと思う」。前受けから坂井ラインを前に出させて7番手に引く。中団に入った清水が盛んに警戒するが、その動きをものともせず自慢のスピードで一気に叩いて先制を決める。すかさず清水も巻き返して来たが、番手の阿部が好ブロックで止める。そのまま力強く押し切って阿部とワンツーを決めた。「どこから来ても対応できるようにしていた。ビジョンで清水君の動きは見えていたのでうまく合わせて踏み上げられた」と会心のレースを振り返った。
 
 東京五輪への出場はかなわなかったが、早くからナショナルチームに所属して持ち前のスピードに磨きをかけてきた。「もちろんオリンピックは見ていた。世界の強豪に日本選手が立ち向かっていく姿を見て熱い気持ちになった。自分も頑張らないと」と気合を入れ直してのGⅠ参戦だった。初日は果敢に先制しながら4着に終わったが「無理やり仕掛けたので少し末が甘くなった。2日目は最後までしっかりと踏み切れている。コンディション自体も上がっていると思う」と確かな手応えを明かしている。昨年のヤンググランプリの覇者が昨年の競輪祭以来、2度目のGⅠ決勝へ。松井の3日目以降の走りに注目していきたい。
 
 ◇狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日生まれ、神奈川県出身の57歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。2013年、21年ぶりに競輪の現場に復帰した。取材する機会の多いミッドナイト競輪は競走得点順に。「何番車ですか?」と尋ねられることもなくなった。