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【記者コラム】7車対策に熱いプロ魂燃やす桜井

 暑い、暑すぎる。今年の夏は異常ともいえる熱波が日本列島を襲っており、41度超えを記録した地域もあった。そんな酷暑の中、熱く魂を燃え上がらせている男がいる。桜井正孝(33=宮城)だ。S級通算6回の優勝を誇り、今年の高松宮記念杯(6月18~21日、和歌山)では、準決勝にも駒を進めた北の実力者だ。
 
 そんなS級1班の桜井だが、現在は思ったような結果を出せていない。原因は明らか。〝7車立て〟だ。「混戦になった方がいいからね。難しい…」。位置取りもこなし自在に立ち回る桜井にとって、もつれが少ないスピード決着は不向き。「中団を取っても、9車と違ってうまくいかない」と話すように8月の立川では3日間中団を確保し、あとは突き抜けるかという絶好の展開。だが、前をのみ込めず、確定板に1度も載れなかった。
 
 だが、結果が出ずとも下を向く男ではない。「与えられたもの、7車立てに対応していくのがプロ」と熱いプロ魂に火が付いた。練習はもちろんのこと、スピード競輪に対応していくように新フレームを投入したり対策を講じている。「自分の積み重ね次第だから。それを否定するのも、成功するのも自分」。勝負の世界に言い訳はない。酸いも甘いも自分に返ってくる。熱い、熱すぎる。
 
 10月からGⅢこそ9車立てになるが、FⅠ、Ⅱ開催では7車立てが続く。「最後は情熱を持ってやれるかどうか」と汗を流しながら語る桜井。必ずや7車立ての中で答えを出すはずだ。8月も終わりに近づき、暑さは収まろうとも〝熱血漢〟の熱さは収まることはない。
 
 ♤渡辺 雄人(わたなべ・ゆうと)1995年(平7)6月10日生まれ、東京都出身の25歳。法大卒。18年4月入社、昨年12月までレイアウトを担当し1月からレース部・競輪担当。愛犬の名前は「ジャン」。車券ではすぐ熱くなり、購入金額が増えていく。