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【記者コラム】7車立て記念の傾向と俊敏な若手

 7月に入って記念競走では4日間9レース制の7車立てを実施。初日、2日目が予選となりポイント制で準決への勝ち上がりを決める。小松島、弥彦、福井、富山で四つの記念が開催されて、準決へのボーダーラインの点数は以下の通り。小松島6点、弥彦7点、福井6点、富山7点となっている。当初は7点がボーダーラインと想定されていたが、フタを開けてみれば6点で準決に進出している大会もあり、今後もボーダーラインは6~7点での攻防になりそうだ。
 
 特に2日目は勝ち上がりを目指して選手もポイントを意識しながら走っていて、ゴール前での争いは、し烈。点数が同率で並んだ場合は直近4カ月の点数上位者が優先される。勝ち上がりを準決勝に向けると、2着までは自動的に優出。1人だけ勝ち上がれる3着の選手は予選ポイント上位者が優先される。こちらはポイントが優遇される初日特選組が有利になる。
 
 7車立てとなって、よりスピードが求められてイキのいい若手が躍動している。酒井拳蔵(24=大阪・109期)は自身の走りを確立しつつある。17年にルーキーチャンピオンに輝くも、その後は伸び悩んでA級降格も。19年7月にS級に復帰すると、そこから俊敏な組み立てで奮闘。先日の富山記念初日、3日目には先手の番手をさばいて好位置を確保するなど、ヨコの動きがさえわたっている。2日目には近畿のエース三谷竜生の前回りを志願。主導権こそ握れなかったが、気迫のこもった走りで山田諒と壮絶な叩き合いを演じてラインの勝ち上がりに貢献した。「三谷さんの前で走っていい経験になった。脚の感じはいいので結果を残していきたい」。
 
 大舞台で経験値を得て選手としてひとつずつ成長している。持ち味であるタテヨコの動きは俊敏で、何でもできるオールマイティープレーヤーを確立。今後も強気な位置取りに、好位置を求めてヨコの動き、鋭いタテ脚を披露して存在感をアピールしていく。(栗林幸太郎)