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【記者コラム】GP勝負のカギを握る山口拳矢

 寛仁親王牌が終わり、今年のGⅠも残すは今月18日に小倉競輪場で開幕する競輪祭のみとなった。GⅠ優勝でグランプリ(12月30日静岡。以後、GP)優先出場を確定させているのは郡司浩平(全日本選抜)、松浦悠士(日本選手権)、宿口陽一(高松宮記念)、古性優作(オールスター)、そして寛仁親王牌で約4年ぶりのタイトル獲得となった平原康多の5人。東京オリンピックでのメダル獲得がなかったため、残る4席は競輪祭の結果で決まる。
 1日現在で5位の清水裕友、6位の守沢太志、7位の佐藤慎太郎はいずれも7千万円オーバー。現在開催中の防府記念、6日に開幕する四日市記念で多少の賞金変動はあるだろうが、本人たちによるV、優先出場組の重複V、もしくは現在8位の山口拳矢が優勝すれば、それ以下の選手が決勝2着の賞金を加算したとしても抜かれることはないので安泰だ。
 逆に10位の吉田拓矢以下から優勝者が出た場合は、8位・山口との賞金の差をひっくり返されないことがGPへの出場条件となってくる。条件付きではあるが、山口以外で決勝2着でのGP出場の芽を残しているのは10位の吉田と11位の浅井康太。競輪祭前の記念で大きな賞金の上積みができれば、12位の諸橋愛、13位の和田健太郎にも可能性は出てくる。
 優勝しか道がないオリンピック組の脇本雄太、新田祐大、深谷知広だが、小倉のドームバンクは得意とするところ。戦況を一気にひっくり返せるだけの脚力もある。欠場が続いている脇本にいたっては腰の状態が心配されるが、オリンピックイヤーのGPに日本代表の面々がいないのはやはり寂しい。〝一発ツモ〟なるか。
 結局は8位・山口が最大のカギを握っている。すでにヤングGPの出場は決定しているが、ここまできたら本線のGPでその勇姿を見てみたい。史上最速の特別Vを決めた〝持ってる男〟の競輪祭勝負に大注目だ。

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