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【記者コラム】弥彦開催の寛仁親王牌は新鋭2人に注目

 寛仁親王牌が全国で唯一の村営となる弥彦競輪場=写真=を舞台に幕を開ける。すぐ隣に「おやひこさま」と呼ばれる弥彦神社。パワースポットとしても知られ、前検日に参拝してから参加する選手も少なくない。競輪場も荘厳で清らかな雰囲気が漂っている。
 教養的な視点でも注目を浴びた弥彦競輪場。タレントのタモリ(78)がブラブラ歩きながら街の歴史や魅力に迫るNHKの人気番組「ブラタモリ」で「燕三条」を特集した9月の放送回で紹介された。競輪ブームが巻き起こった1950年頃、洋食器で有名な燕市と鉄製品で知られる三条市の職人たちが息抜きの場として競輪を楽しみにぎわったという。燕三条のものづくりを支えたのが弥彦競輪なのだ。
 17年8月からミッドナイト、19年6月からはナイターが開催され、記者も取材で訪れる回数が増えた。観光のオススメはJR弥彦駅からも近い温泉街の中心地にある「おもてなし広場」。オシャレなスイーツやフードコートがあり足湯も楽しめる。旅打ちで訪れる方はぜひ足を運んでほしい。
 今大会の注目レーサーは太田海也と中野慎詞。今年の後半戦は〝S班受難〟の傾向が続くだけにフレッシュな新鋭に期待が集まる。121期早期卒業生でナショナルチームに在籍する有望株の2人は西武園オールスターでも上位陣を相手に勝ち負け。世代交代を加速させる活躍を期待したい。
 弥彦神社で必勝祈願をして車券で戦う準備完了。参拝からの惨敗だけはしないように取材に熱を入れる。

 

 ◇小野 祐一(おの・ゆういち)1983年(昭58)10月26日生まれ、秋田県出身の39歳。06年スポニチ入社。予想では調子、ラインの結束力を重視。弥彦の親王牌決勝で思い出深いのは13年。金子貴志が競りをしのぎ弟子の深谷知広とワンツーを決めたシーン。

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