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【記者コラム】100勝達成の当銘 初タイトルは目前

 7月30日の川崎競輪2日目のガールズ予選で当銘直美(28=愛知・114期)が、デビュー7年目で通算100勝目を挙げた。2番手内併走から直線外を追い込んでの大台到達は、当銘らしい走りだった。「番手が狙える位置だったんで譲らず、外が空いたらしっかり踏み込もうと思っていました。最後にちゃんと届いて良かったです」と笑顔がはじけた。

 18年7月のデビュー戦(防府)は6、6、7着。現在の活躍からは想像できない選手生活のスタートだった。「(通算100勝は)10年かかると思っていました。途中から(勝ち数の)スピードが上がって。到達できて良かった」。結果が出だしたのは翌19年になってから。初優勝は同年4月の静岡。以降は決勝戦の常連になった。「3歩進んで5歩下がるくらい不器用だった。先輩方のアドバイスを聞くようになって結果が出るようになりました。引き出しが増えて、いろんな展開に対応できるようになった」。23年には特別競輪に初出走。今年に入ると「GⅠの決勝に乗る」という目標を有言実行。6月のパールカップで5着、7月のガールズケイリンフェスティバルでは3着と、タイトル奪取へもう少しのところまで来ている。

 翌31日の川崎の決勝でも逃げた日野未来の番手から差して優勝。現在の直近4カ月の競走得点は56・91の高得点をマーク。賞金ランクも11位につけている。「ここまで賞金ランクが高かったことはなかったので、狙えるものは狙っていきたい。まずは競輪祭女子王座戦に出られるように」と次の目標を掲げた。言葉にこそしなかったが、その先には初のガールズグランプリ出場を見据えているはずだ。

 ◇当銘 直美(とめ・なおみ)1996年6月19日生まれ、愛知県出身の28歳。18年7月、114期生としてデビュー。中学時代は卓球部、高校から自転車競技を始める。師匠は新田康仁。1㍍57、58㌔。血液型B。

 ◇鈴木 智憲(すずき・とものり)1967年(昭42)生まれ、愛知県出身の56歳。92年スポニチ入社。97年から2年間競輪記者を経験。当時は神山雄一郎、吉岡稔真が東西の横綱として君臨していた。今年4月に26年ぶりに現場復帰。競輪以外に中央競馬、地方競馬、ボートレース、オートレース、ゴルフ担当を経験。

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