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【記者コラム】115期高橋 打ち切りにもめげず一気特昇

 精鋭ぞろいの115期でS級一番乗りを果たしたのが高橋晋也(25=福島、写真)だ。川崎、松戸で完全Vを飾り、意気揚々と3場所目の西武園(1~3日)に乗り込んできた。「もちろん今回で決めるつもりで来ました」と自信の表情。その言葉通り予選、準決を圧勝。あと1勝で特別昇級となるはずが、システム障害で最終日が打ち切りになるまさかのアクシデント。3場所連続で完全Vが特別昇級の条件。どれだけ連勝を続けようが、3場所連続で①①❶をマークしないと昇級できないのだ。「ついてないな」と思っても不思議ではないが、気持ちを切らすことなく別府(10~12日)で再び挑戦。予選、準決を危なげなく制して迎えた決勝。S級でも活躍していた谷口遼平と4番手で併走。内に詰まり出るに出られない形になったが、最後方まで引いて一気にスパート。豪快すぎるまくりで〝最後の一段〟を踏み外すことなく一気にS級への階段を駆け上がった。
 
 戦績を振り返ってみれば、デビュー戦のいわき平のチャレンジ決勝で3着に敗れた以外は全て1着。23戦して22勝。A級では力が違ったというしかない。普段はナショナルチームのBチームで自慢のスピードに磨きをかけている。「(ブノワ)コーチからはあまり長い距離をモガくことがないように厳しく言われている」。前受けから引いてカマすワンパターンの組み立てでも圧倒的な脚力で1着を量産してきた。「S級ではラインを大切にお客さんに愛される選手になりたい」。次回の斡旋は未定だがS級での走りにも大いに注目したい。
 
 ♤狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日生まれ、神奈川県出身の55歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。2013年、21年ぶりに競輪の現場に復帰。ミッドナイト競輪では初めて会う西日本の選手を取材して新鮮な刺激を受けている。