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【記者コラム】117期の活躍で九州復権へ

 ルーキーシリーズを走り7月にチャレンジで正式デビューした男子の117期が想像以上の強さを見せている。とくに山口拳矢(岐阜)は、上がり10秒7と、超ハイレベルなタイムを叩き出している。町田太我(広島)、青野将大(神奈川)、青柳靖起(佐賀)、松岡辰泰(熊本)、松本秀之介(熊本)は6連勝で次回にA級一、二班戦への特別昇班がかかる。彼らの強さを見ればあっさり9連勝でクリアするだろう。

  中でも注目したいのが九州勢だ。卒業記念レースで完全Vを果たした青柳を筆頭に将来性抜群の選手がそろっている。かつて九州地区は中野浩一氏、井上茂徳氏がいて最強王国を形成していた。その後も吉岡稔真氏を得て、競輪界をリードし続けてきた。しかし、時代は変わり、北日本、近畿地区が主役になり、今は松浦悠士と清水裕友のいる中国勢がビッグレースでVを量産している。九州勢は厳しい戦いをしいられてきた。しかし、彼ら117期の出現で、今後は九州勢にスポットライトが集まるのは間違いない。

  今、取材に来ている高知にも将来が楽しみな選手がいる。大分所属の阿部将大=写真=だ。高校、大学と自転車競技で活躍。養成所は7位で卒業記念レースでも決勝進出を決めている。ルーキーシリーズは決勝3着で、迎えたチャレンジ初戦は地元の別府で完全Vを決めた。「地元で緊張しましたが優勝できてひと安心です。師匠(山崎翼)からルーキーシリーズで人の後ろを回ったことを説教されました。積極的に攻めないとダメですね。将来は九州を代表する先行選手になりたい」と意気込む。同期で意識するのは山口拳矢。養成所の時から仲が良く、レースはかならずチェックしている。同期で切磋琢磨(せっさたくま)して、近い日のビッグレースでの対戦が楽しみだ。
(緒方 泰士)