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【記者コラム】121期が旋風巻き起こす

 今年初のGⅠ全日本選抜競輪は郡司浩平が3度目のGⅠを飾り陥落していたS班の座を取り戻した。Vこそならなかったが、シリーズで最も強さを見せたのが北井佑季だった。3連勝で勝ち上がり、決勝戦もあわやのシーンを演出し3着だったが、今年のGⅠ戦線で主役になることを確定させた。

 北井は119期だが、今年になり次の121期の選手が本格化してきた。今日が最終日の高松記念には121期の大川剛、山口多聞、真鍋智寛、常次勇人の4選手が参戦した。大川、山口は予選をクリア。ともに上位選手の厚い壁の前に準決勝進出はならなかったが、収穫は得た様子。大川をマークしていたS班の佐藤慎太郎は「北日本に強い気持ちで先行で戦う選手が出てきてくれた」と称える。

 3日目は山口が突っ張り逃げ切る強いレース内容で記念初勝利を飾った。「修正して3日間の中で一番感触は良かったです。持ち味は出せました。記念は強い選手のレースが見られてアドバイスも受けて刺激になります」と表情を輝かす。山口多聞といえばミッドウェー海戦で空母飛龍と運命をともにした海軍屈指の提督で「父が歴史好きで男の子が生まれたら多聞と決めていたそうです」と話してくれた。

 2日目には真鍋がS級初勝利。「先輩のアドバイスで落ち着いていけました。まずはS級の得点を維持して、ヤンググランプリに出場することが目標です」と意気込む。大川の3日目は最後に差されたものの強烈カマシで他派を封じ先行力をアピールした。力を付ける121期勢が旋風を巻き起こす。(緒方 泰士)

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