ニュース&記者コラム

KEIRINグランプリ2024共同会見

 12月30日に静岡競輪場で開催される「KEIRINグランプリ2024」の共同記者会見と前夜祭が17日、都内ホテルで行われた。

 車番選択順位順(24年のGⅠ優勝数→選考用獲得賞金の順)で車番を選択した後、注目の並びも決定。近畿勢は脇本雄太―古性優作、関東勢は真杉匠―平原康多、南関勢は北井佑季―郡司浩平―岩本俊介、清水裕友と新山響平はそれぞれ単騎となった。

 また、29日に行われるガールズグランプリに出場する7選手も登場。世界女王となった佐藤水菜が連覇へ意気込みを語った。

❶古性 近畿の絆でワンツー

 堂々の主役を務めるのが王者・古性。今年はオールスターと寛仁親王牌の2冠。ここまで2位に1億円差をつける2億4000万円超を獲得し、勝てば22年に脇本が打ち立てた年間最高獲得賞金額を大きく更新する。

 1年を振り返り古性は「窓場君や寺崎君が成長し、おかげでタイトルが獲れた。ただ、個人としては昨年よりも劣ってしまっている。成績は満足できない」と語気を強めた。

 並びは昨年に続き、GPで3度目となる脇本の後ろ。「信頼して何とかワンツーできるように頑張りたい」と近畿の絆で21年に続き静岡で頂点を狙う。

脇本❾選択

 その古性とタッグを組む脇本は2番目に車番を選べたが、大外9番車を選択。「グランプリを優勝したのは9番車だったし、希望で選んだ」と明かした。今年のNHK大河ドラマの主人公は紫式部。今年の色とも言える紫を身にまとい、22年以来2度目のGP制覇を狙う。

 ラインの厚みがあるのは南関勢。先頭を務める北井は「僕らのラインが一番長いので、責任を持って頑張ります」と宣言。扇の要となる郡司は「万全に練習できている。あとはフレームをどうしようか考えている」と上積みを求める。賞金ランキング9位で初出場となる岩本は「感謝を伝える気持ちで走りたい」と柔和な表情を浮かべた。

 単騎の2人も虎視たんたん。6度目の出場となる清水は静岡バンクについて「初めて出たグランプリも静岡でその時も6番車。今年も優勝させてもらっているし好きなバンク」と好相性をアピール。3年連続3度目となる新山は「冬期移動が静岡県。地元だと思って頑張りたい」と気合を込めた。

◇静岡KEIRINグランプリ2024(12月30日)

❶古性 優作33大阪100期
❷平原 康多42埼玉87期
❸郡司 浩平34神奈川99期
❹真杉  匠25栃木113期
❺岩本 俊介40千葉94期
❻清水 裕友30山口105期
❼北井 佑季34神奈川119期
❽新山 響平31青森107期
❾脇本 雄太35福井94期

▽並び❾①❹②❼③⑤❻❽

❷平原 ケガ克服

 新旧エースが連係する関東勢。平原は悲願のダービー制覇で1年でS班に返り咲いた。直前の競輪祭では落車もあったが、「ケガのケアをして気分転換に合宿にも行った。今は何とか普通に(練習)できている」と大一番へ体調を整えている。

❹真杉 充実練習

 前を回る真杉は年明けの練習中のケガを克服し、GⅡ2Vを果たし2年連続の出場。直近は「充実した練習ができている」と万全を期す。車番は昨年に続き「好きな色」という青の4番車。「平原さんと2人でしっかり力を出し切れるように」と昨年3着の雪辱を期す。

❸水菜 連覇へ熱いレースを

 主役を担うのは連覇を狙う佐藤。パリ五輪ではメダルに届かなかったが、10月の世界選手権ケイリンで日本女子初の金メダルを獲得。ガールズケイリンでも今年12戦全勝とワールドクラスのスピードで圧倒している。それでも本人は「もっともっと高みを目指したい1年だった」と満足せず。車番は3番車に決定。「赤色なので、熱いレースを届けられるように頑張ります」と力を込めた。

 復権を狙う児玉は1番車。今年は4月の地元久留米で行われたGⅠオールガールズクラシックで優勝。ただ、そこからはビッグレースで成績が振るわず、存在感は薄れた。「最近は思わしくない成績で、お客さんの信頼を失っている。グランプリは今年一の自分らしいレースができるように心がけて頑張りたい」とベストパフォーマンスを誓った。

 ◇静岡ガールズグランプリ2024(1229日)

❶児玉 碧衣29福岡108期
❷石井 貴子34千葉106期
❸佐藤 水菜26神奈川114期
❹坂口 楓華27愛知112期
❺尾崎  睦39神奈川108期
❻尾方 真生25福岡118期
❼石井 寛子38東京104期

▽展開…❶❷❸❹❺❻❼

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