高松競輪の大阪・関西万博協賛 開設74周年記念「玉藻杯争覇戦(GⅢ)」は2日12Rで決勝戦が行われ郡司浩平(34=神奈川・99期)が、さばいて犬伏湧也を追って差し切りV。松阪記念に続き通算23回目のGⅢVを飾った。2着は成田和也、3着は犬伏湧也だった。

落ち着いた並びは前から田中-成田、犬伏-島川-香川-坂本、郡司-松谷-福田。郡司の上昇でレースは動く。田中が突っ張り郡司がうまく3番手を確保。勝負の行方は先に攻める郡司、巻き返す犬伏の対決に絞られた。犬伏が打鐘4角から強烈にスパート。最終1センターで郡司は犬伏追走の島川をさばき、少し遅れて犬伏を追う態勢になったが、最後はキッチリとらえ切った。
「1センターでタイミングが合った時に気持ちを切り替えました。前との距離がけっこう空いていたのでそこまで行けるとの感覚はなかったです」
今シリーズは4日間とも自力での戦い。ワイドな攻めが持ち味の郡司らしいレースで強さを見せつけた。
「1着を獲る強い気持ちで走れています。自分にプレッシャーかけていますが結果が出ているので少しは自信になります」
今年すでにGⅢ2V。次の奈良記念の後、21日からは今年最初のGⅠ全日本選抜が待つ。この勢いは止まらない。
♢郡司 浩平(ぐんじ・こうへい)1990年(平2)9月4日生まれ、神奈川支部所属の34歳。2011年1月デビュー。主な優勝はGⅠ、GⅡともに3度の優勝。スピードの加速力は輪界屈指を誇る。通算成績1091戦404勝。1㍍67、80㌔。血液型A。
◆次走 優勝した郡司浩平は奈良GⅢ(8~11日)、2着の成田和也は玉野FⅠ(13~15日)、3着の犬伏湧也は岐阜FⅠ(12~14日)。