高松競輪の開設71周年記念「玉藻杯争覇戦(GⅢ)」は30日、12Rで決勝戦が行われ、山田久徳(34・京都=93期)が、古性優作をマークから、古性の2角7番手捲りを差してV。2021年奈良以来3回目のGⅢVを飾った。2着は古性。3着には直線伸びた佐藤慎太郎が入った。
落ち着いた並びは前から松浦―佐藤、古性―山田、小川―香川―池田―原で単騎の中川。残り2周のホームをめがけて小川が踏み込み一気に先頭に立つ。打鐘前のバックでは古性が5番手で松浦が7番手。小川が先行になり、打鐘4角から松浦がスパート。最終バック線前で小川が先頭の四国勢をとらえる。一度は7番手になった古性だが2角から捲り最終2センターでは松浦をとらえる。直線は好追の山田が古性を差して3回目のGⅢVを決めた。
「古性君は後ろに付いていてさすがと思った。ワンツーは決まったとわかったけど、一瞬、抜けないと思った。最後は伸びてくれました」と山田はレースを振り返る。
昨年は競輪祭で決勝戦に進出。今年もすでに前回の奈良FⅠで今年初Vを決めて、確実にランクアップしている。それでもグランプリ制覇の古性と連係したことで「自分も古性君の前で自力選手として走れるぐらい脚力を付けないといけないと体感しました」とさらなる実力アップに余念がない。2月にはGⅠ全日本選抜競輪(20~23日・取手)が待っている。「調子を維持して取手に行きたい」と近畿地区の主軸として活躍は必至だ。
◆次走 優勝した山田久徳は高知FⅠ(2月13~15日)、2着の古性優作は奈良記念(2月10~13日)、3着の佐藤慎太郎は静岡記念(2月3~6日)。