奈良競輪の開設68周年記念「春日賞争覇戦(GⅢ)」は16日に開幕する。地元の三谷竜生が別府・全日本選抜の落車で無念の欠場となった。激戦だが南―村上博の近畿コンビを中心視。新山―山崎―佐藤の北日本が抵抗する。原田―小倉の徳島タッグが一撃を狙う。見どころ満載の4日間から目が離せない。
無念の欠場となった地元・三谷竜の分までと近畿が燃えるシリーズとなる。唯一のS班となった村上博は全日本選抜で準決敗退となったが、2場所前の松阪記念で完全Vと決め脚は問題なし。積極的な南が本来のスピードを取り戻してきたのは心強い。南が飛ばしていくと村上博に展開は向く。
新山は前回、結果こそ出せなかったが、着順以上に動きは目立っていた。先手有利な短走路で主導権を奪うと簡単にはまくらせない。追加参戦の山崎は今年まだ優出なしだが、新山の番手で伸びてくるか。全日本選抜決勝2着と大活躍した佐藤は3番手でも侮れない。原田はGⅠで準決に進んだように、低迷から抜け出した。まくりだけでなく緩んでいればカマシも考えていく。8年ぶりにGⅠ優出をかなえた小倉がスピードもらって突っ込む。