大阪・関西万博協賛「第40回共同通信社杯競輪」(GⅡ)は、13日から16日まで4日間にわたって宇都宮競輪場で開催される。初日はオール一次予選で2日目二次予選(A、B)まで選考順位、前日着順によって振り分けられる自動番組編成方式が採用される特徴的なビッグレース。地元S班でホームバンクでの活躍が期待される真杉匠のほか各地区から豪華メンバー108選手が集結。優勝賞金2890万円を懸けて熱く激しいバトルが繰り広げられる。(電投番号「24#」)
<GⅡ見どころ>
真杉匠が宇都宮でのビッグを走るのは22年3月GⅡウィナーズカップに続き2回目。2年半前は直前の名古屋記念で逃げ切りGⅢ初制覇。勢いに乗って地元GⅡの舞台へ。一次予選で1着を獲り好スタートを切るも二次予選8着、3日目以降も着外となり大きな見せ場をつくることはできなかった。GⅠを制しS班戦士となって臨む今回は地元エースとして大きな期待を背負う立場に。昨年に続くグランプリ出場へ賞金ランク(12日現在で11位)をアップさせることも必要な状況なら何としても結果が欲しいところ。基本は自力で持ち味発揮。同県や関東の仲間と絆の連係でVゴールを目指す。
近畿のS班最強連係は脇本雄太と古性優作。特に勢いづくのは平塚オールスター、富山記念と連続Vを決めている古性。脇本も前走向日町記念を制して上昇ムード。さらに今年のビッグで躍進が目覚ましい窓場千加頼も地区の主力に。3月GⅡの取手ウィナーズカップ決勝では窓場との連係から脇本と古性が1、2着。オールスターでも窓場は古性の前で気迫あふれる走り。ここでも好連係なるかが注目される。
今年のGⅠで優勝者2人を出している神奈川勢も充実。2月岐阜全日本選抜を郡司浩平、6月岸和田高松宮記念杯を北井佑季が制覇。松井宏佑は平塚オールスター決勝4着の分も、次のビッグとなるここに気合。南関では昨年覇者のS班・深谷知広も有力なV候補に。どう並ぶにせよ決勝にそろえば強力。固い結束でラインから優勝者を。心をひとつにする。
北日本S班の新山響平と佐藤慎太郎も平塚オールスターで決勝へ。新山は北4車の先頭で逃げて3着。昨年9月地元での決勝は単騎で最終1角から前に出て、深谷に抜かれたが2着に粘り込んでいる。500走路が舞台でも基本姿勢は同じ。ここではラインを味方に力を出し切りたい。佐藤は番手絶好の展開をものにできなかったオールスターの分も巻き返しを狙う。
中四国の軸は清水裕友。自力を出すか、パリ五輪から競輪復帰2場所目の太田海也や先行パワーある犬伏湧也、取鳥雄吾と連係も。清水とS班コンビの松浦悠士はオールスターで落車負傷。復帰戦で状態面が気になる。
21年岐阜共同通信社杯でビッグ初Vの山口拳矢は思い出のGⅡで好走なるか。ここで勢いを戻したい。