宇都宮競輪の開設76周年記念「第1回レジェンド神山雄一郎カップ」(GⅢ)は18日、12Rで決勝戦が争われ、小原太樹(36=神奈川・95期)が清水裕友の先行策から抜け出して優勝。小原のGⅢ優勝は23年玉野以来3度目。
神山雄一郎氏㊨からカップを受け取った小原
レースは坂井が前を取り坂井―神山―阿部―伏見―清水―小原―大塚―小森―嘉永で周回。青板Bで阿部が先に切る。最終Hを目がけて清水が踏む。阿部が大塚をどかして3番手。1センターで坂井が内に潜り4番手を確保。単騎の嘉永と小森は後方不発。直線で小原が抜け出し優勝。阿部と坂井が続き2、3着。
今年からレジェンド神山雄一郎氏の名を冠したGⅢ。記念すべき第1回を制した小原は「中学校から選手を選手を目指していて、その時から神山さんが活躍していたのを見て頑張ろうと思った。第1回のレジェンドカップを勝ててとてもうれしい」と感慨深げ。表彰式では神山氏から「不断の努力の結果だと思います。おめでとうございます」と祝福され笑みを浮かべた。
決勝はさまざまな選択肢がある中でS班・清水の番手を選択。その決断がハマり、絶好の展開となった。「清水君はSSでトップ選手なので信頼して付いて行くことだけ考えていた。本当におとこ気がある先行でした。最後は清水君には申し訳なかったけど、踏ませてもらった」。後ろが他地区でも腹をくくって風を切った清水を称えた。
充実布陣の南関勢に欠かせない堅実な追い込み型。「今回はラインに助けられた。今後、ラインに恩返しできる追い込みとして頑張っていきたい」と約束。最後は「神山さんに負けないような選手になれるよう頑張りたいですね」と照れ笑いを浮かべなら誓った。(渡辺 雄人)
◇小原 太樹(おばら・たいき)1988年(昭63)8月6日生まれ、東京都町田市出身の36歳。横浜高卒。2009年1月9日、平でプロデビュー。GⅠでは19年高松宮記念杯、22年競輪祭に昨年の寛仁親王牌と3回決勝戦に進出。通算1282戦260勝。1㍍77、82㌔。血液型O。
◆次走 優勝した小原太樹と3着の坂井洋は青森全プロ記念(24、25日)、2着の阿部拓真は奈良FⅠ(23~25日)。