ニュース&記者コラム

山賀5年ぶりGⅢ制覇 施設整備等協賛競輪in大垣

 大垣競輪場で行われている「GⅢ第9回施設整備等協賛競輪in大垣」は19日、12Rで決勝戦が行われた。青野将大の仕掛けに乗った山賀雅仁が、18年青森記念以来4度目のGⅢVを飾った。2着には捲った青野が入線。阿部将大に乗った成松春樹が3着に。

 最後も鋭いキレ味を発揮した。強引に叩いた志田の後ろに、はまった青野がバックで捲り返す。山賀がゴール前で鋭く差し切って栄冠を手にした。

 「40歳を越えてGⅢを勝てるとは思わなかった。同県の間に入れてもらった白戸さんのおかげだし、ラインのおかげです」

 円熟期を迎えての戴冠に笑顔がこぼれた。同時にラインのありがたみを改めて実感。南関の絆の深さを証明する一戦となった。

 「丈夫な体に生んでくれた両親のおかげです。いい報告ができると思う」

 この日は母親の命日でもあった。亡き母に捧ぐ優勝。久しぶりのGⅢVというより、特別な一日となった。これで来年の競輪祭出場は確定。久しぶりの美酒となったが、安堵(あんど)している様子はない。

 「山賀どうなの?って言われないように。優勝した次のシリーズが勝負だと思っているので、目の前の一戦一戦を頑張りたい」

 中3日の次走の平(24日~)に照準を定めている。勢いに乗り、次走もキレ鋭い走りで勝機を逃さない。(栗林 幸太郎)

 ◇山賀 雅仁(やまが・まさと)1982年(昭57)3月6日生まれ。千葉県出身の41歳。87期。02年8月伊東でデビュー。08年8月立川でS級初優勝。09年7月寛仁親王牌で特別競輪の初出場、初勝利を飾る。通算成績は382勝、32V(GⅢ4V)。1㍍67、75㌔。血液型O。

 ◇次走 優勝した山賀は平FⅠ(24~26日)、2着の青野は和歌山FⅠ(28~30日)、3着の成松は久留米FⅠ(29~12月1日)。

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