京王閣競輪の開設74年記念「ゴールドカップレース」(GⅢ)は10月31日、12レースで決勝戦が行われ、新田祐大(37=福島・90期)が4月の高知以来、通算12回目のGⅢ優勝を飾った。
レースは昼田―香川―新田―佐藤―中釜―東口―藤井―柴崎―北井で周回。残り2周半から藤井―柴崎が上昇、中釜―東口が続く。赤板で藤井―柴崎が前に出るが中釜―東口がさらに前へ。打鐘で単騎戦の北井がスパート。新田がすかさず反応して北井を追走。北井―新田―佐藤―中釜―東口の順で最終周に向かう。6番手の藤井以降は遅れる。最終B過ぎに新田が追いつく勢いで捲る。新田―佐藤でゴール前勝負になり新田が押し切る。佐藤が2着。
新田は「2日目、3日目と力を出し切れないレースだったので、しっかり自力を出そうと思っていた。北井君のダッシュが凄かったけど(追いつく流れで)捲れた。佐藤さんとワンツーが決まって良かった」と冷静にレースを振り返った。
この後は四日市記念、そして今年最後のGⅠ・小倉競輪祭(21~26日)へ。10月の寛仁親王牌を終えた時点で「今年は(グランプリ出場へ)競輪祭を優勝するしかない」という状況での記念優勝は弾みになる。「(グランプリ出場を)最後まで諦めずに頑張るだけです」と力強く語った。
▽次走予定 優勝の新田と2着の佐藤慎太郎は9~12日の四日市記念、3着の中釜章成は6~8日の小松島FⅠ。
◇新田 祐大(にった・ゆうだい)1986年(昭61)1月25日生まれ、福島県会津若松市出身の37歳。県立白河高卒。05年7月プロデビュー。通算成績は1088戦380勝。GⅠは昨年の寛仁親王牌、18年の全日本選抜、17年の競輪祭など9V。1㍍72、76㌔。血液型O。