富山競輪「満寿泉賞・スポーツニッポン杯(F1)」の決勝が、14日の11Rで行われた。松川高大(30=熊本・94期)が最終2コーナーからまくって今年5度目のV。2着には松川をマークした小川勇介が続き、3着には単騎の酒井拳蔵が入線した。
シリーズリーダーの松川が最後も自慢の機動力を披露してVで締めた。中部勢が先行態勢を築く中、最終ホームから4番手に追い上げ。シャープなまくりを放って勝利をたぐり寄せた。
「(3番手の酒井)拳蔵が仕掛けるかなと思ったけど、自分で行かなきゃダメだと思って仕掛けた。力を出してラインで決めることができたのがうれしい」。最後まで冷静沈着な組み立てで別線を圧倒。小川とのワンツー決着にできたことがなによりのよろこびだ。
今節は連日苦しい展開をしのいで優出。未勝利で臨んだファイナルでは「決勝こそ1着を」と臨み、見事に有言実行のVとなった。
これで今年は5度目のVとなり、勢いは加速するばかり。「やっぱりグレードレースで結果を出したい。次は九州地区の別府記念(30日~)で頑張りたい」。慢心することなく、さらなる高みを目指して進化を続ける。(栗林 幸太郎)
♤松川 高大(まつかわ・たかひろ)1988年(昭63)12月2日生まれ。熊本県出身の30歳。94期。デビュー節の08年7月松山で完全Vを達成。S級では11年4月別府で初優勝を飾っている。通算成績は1007戦264勝、32V。1㍍82、92㌔。血液型B。
松川 有言実行V 富山・スポニチ杯決勝
2019/11/15