高知競輪の開設75周年記念「よさこい賞争覇戦(GⅢ)」は、6日12Rで決勝戦が行われ、清水裕友(30=山口・105期)が犬伏湧也マークから抜け出してV。昨年8月松戸以来、13回目の記念Vを飾った。2着は犬伏、3着は松井宏佑。

落ち着いた並びは真杉-志村、犬伏-清水、山崎賢-小川に、単騎が脇本で松井-渡部。松井が上昇してレースが動く。さらに山崎賢が叩いて先行態勢。後方になった犬伏が最終ホームからカマシて前団をとらえる。脇本が仕掛けるが、最終1センターで真杉のけん制を受けて失速。最終バックから松井が捲るが、犬伏のスピード良く届かない。直線は清水が余裕を持って抜け出し、犬伏が2着に粘った。
「犬伏君は車番も良かったし、全てお任せでした。離れそうなスピードだったけど、付き切ってからは落ち着いて走れました。ワンツーで良かったです」
今年初Vに清水もホッとした表情だ。2月GⅠ全日本選抜競輪では大敗が続き、以後も精彩を欠いた。体調を崩していたことが原因だったが「だんだん良くなっています」と今回は力強い動きが戻りVにつなげた。
次は大一番であるGⅠ日本選手権(29日~5月4日、名古屋)が控える。「自力の番組の時がどうかですが、時間があるので上げていけるように」と気合を込めた。(緒方 泰士)
◇清水 裕友(しみず・ひろと)1994年(平6)11月9日生まれ、山口県防府市出身の30歳。14年7月プロデビュー。通算815戦264勝。主な優勝は第35回全日本選抜(20年)、第16回サマーナイトF(20年)、第5、6回ウィナーズカップ(21、22年)。1㍍68、82㌔。血液型A。
◆次走 優勝した清水裕友はGⅠ日本選手権(名古屋、29日~5月4日)、2着犬伏湧也はGⅢ川崎記念(19~22日)、3着松井宏佑は熊本FⅠ(21~23日)。