京王閣競輪GⅢ「開設75周年記念ゴールドカップレース」の決勝戦が29日、12Rで争われ、犬伏湧也(29=徳島・119期)が9番手捲りで優勝。7月小松島以来、3度目のGⅢ優勝を飾った。2着は新山響平。3着は古性優作と南修二が同着となった。
レースは古性がスタート。古性―南―小林泰―木暮―新山―新田―真杉―鈴木竜―犬伏で周回。残り2周半から真杉が上昇して新山の外並走。打鐘で小林泰―木暮が前に出ると真杉―鈴木竜が叩いて主導権。3番手以降は小林泰―木暮―古性―南―新山―南―犬伏で最終周。最終Bで小林泰が捲るが不発。その外を古性―南で捲る。さらに新山―新田が捲るが続いた犬伏が好スピードで捲り、外を伸びて優勝。
犬伏は「この凄いメンバーの中で優勝できてうれしいです」。古性、真杉、新山らが相手の優勝の喜びを率直に語った。
「単騎戦で難しかった」レースは終始、最後方に置かれる展開。「最終バックで新山さんが踏んでくれたので新田さんの後輪に集中して(その動きに)乗った。思いの外、車が伸びた感じがあって、下りを使って(1着に)届いた」と〝圧巻9番手捲り〟を決めた。
「僕はまだグランプリを諦めていない。(今年最後のGⅠ)競輪祭に向けて頑張るだけです」
昨年の充実ぶりで〝タイトルに近い1人〟と評される犬伏に自信と強い気持ちを与えた優勝だった。
◇犬伏 湧也(いぬぶし・ゆうや)1995年(平7)7月22日生まれ、徳島県板野郡北島町出身の29歳。駒沢大学中退。2021年5月プロデビュー。通算成績は292戦145勝。1㍍70、78㌔。血液型B。師匠は小倉竜二(77期)。
◆次走 優勝した犬伏湧也は和歌山FⅠ(11月11~13日)、2着の新山響平は四日市GⅢ(11月7~10日)、3着の古性優作は小倉GⅠ競輪祭(11月19~24日)、同じく3着の南修二は岸和田FⅠ(11月5~7日)。