京王閣競輪開設76周年記念GⅢ「ゴールドカップレース」は10月5日、12Rで決勝戦が行われ、脇本雄太(36=福井・94期)が優勝。24年9月の向日町記念以来17回目のGⅢ制覇を飾り、賞金592万円を獲得した。
京王閣記念を優勝してゴールドカップを手にした脇本
落車避け10秒9
真杉―和田真―和田健―菅田―新田―守沢―大川―小倉―脇本で周回。打鐘で菅田―新田―守沢が真杉を叩くと、真杉は菅田の番手で粘る。最終周1センターで真杉(押し上げで失格)が新田をどかすと新田が落車。巻き返してきた大川も新田に乗り上げ落車。小倉が菅田―真杉の後ろに追い上げ和田真―和田健で続く。落車を避けた脇本が大外を踏み込む。真杉は菅田の番手から捲るが、その外を脇本が伸びて優勝。2着入線の真杉は失格。和田真が2着に繰り上がった。
脇本は「タテ脚がある選手が多いので、そこを考えて。9番手でしっかり構えてアクションを起こそうと思っていた。行ける準備はしていたけど落車があり、避けるのに必死だった。(前が)遠いなと思いながら無我夢中で踏んだら思いのほか伸びた」。落車を避けながら、上がりタイム10秒9の捲り。〝さすが脇本〟を印象づけた優勝劇を冷静に振り返った。
次走は23~26日の前橋GⅠ寛仁親王牌。「福井バンクが使えないので調子を落とさないように(練習方法と場所を)考えて」。今年GⅠ3勝目を目指す。(中林 陵治)
◇脇本 雄太(わきもと・ゆうた)1989年(平元)3月21日生まれ、福井県福井市出身の36歳。県立科学技術高卒。08年7月プロデビュー。通算成績は1016戦431勝。主な優勝はGⅠ10V、GⅡ2V、GⅢ17V、GP1V。1㍍80、72㌔。血液型A。
◆次走 優勝した脇本雄太、2着の和田真久留、3着の和田健太郎は共に前橋GⅠ寛仁親王牌(23~26日)。