伊東競輪の開設72周年記念「椿賞争奪戦(GⅢ)」は25日、12Rで決勝戦が行われ、野原雅也(28=福井)が20年12月の広島以来、2回目のGⅢ制覇。また9Rのチャレンジファイナルは一丸尚伍(30=大分)が優勝。2着の梅崎隆介(32=長崎)、3着の菊谷信一(37=大阪)ともども26日付でA級2班に特別昇班した。
レースは野原がスタート。野原―村田―嘉永―山崎―中本―田中―渡辺―中野―大川で周回。残り3周から中野―大川が上昇も嘉永が中野を警戒して前と車間を空けて残り2周半から仕掛ける。前受けの野原も踏み込んで嘉永―山崎の3番手に飛びついて中本をどかす。打鐘から中野―大川で巻き返すと山崎は最終H前から番手捲り。中野も外で踏ん張るが不発。山崎―野原―村田で最終B。渡辺が内から野原に続いて大川はその後ろ。直線に入り野原が山崎を追い込んで優勝。渡辺が2位失格で大川が2着に繰り上がる。
野原は「車番が悪かったので後ろより前で組み立てた。(中野か嘉永か)どっちが飛んできても遅れないようにと。(展開は)いろいろ考えていたが、あの並びなら中本さんのところ。自分で仕掛けることも頭にあったが、最後はゴール線をめがけて踏んだ」と冷静に振り返り「来年は強い気持ちを持って頑張りたい」と23年の飛躍を誓った。
▽次走予定 優勝した野原は1月1~3日の大垣FⅠ、2着の大川龍二は29~31日の小倉FⅠ、3着の山崎賢人は未定。
◇野原 雅也(のはら・まさや)1994年(平6)1月23日生まれ、福井県坂井市出身の28歳。県立春江工卒。13年7月プロデビュー。通算成績は650戦189勝。1㍍66、66㌔。血液型B。