ニュース&記者コラム

【全日本プロ競技大会】新田 1㌔TT経験値で5V

 スプリントは雨谷雪辱 ケイリンは吉田初


 GⅠ「第34回寛仁親王牌」(10月23~26日、前橋競輪場)の出場権、シード権を懸けた「第72回全日本プロ選手権自転車競技大会」が5月26日、青森競輪場で行われた。

 1㌔タイムトライアルは新田祐大(39=福島)、スプリントは雨谷一樹(35=栃木)、ケイリンは吉田拓矢(30=茨城)が優勝。3人は寛仁親王牌初日の日本競輪選手会理事長杯のシード権を獲得した。

 1㌔タイムトライアルは新田が第60回大会以来、5度目の制覇。「爆風でキツかったですね。普通はやらないけど、直前にギアと前輪を換えて臨みました。一昨年は機材のトラブル、昨年は追い込み過ぎて100%ではなかった。今回は機材、体のトラブルがないように臨んだ」と経験値の高さも生かした。

 続けて自ら切り出し、「平原(康多)さんの引退には正直、驚いていて動揺していた。偉大な先輩の背中を追ってきたので。自分は五輪と競輪の2つを目指そうと思ったけど、それを応援してくれた。走りではライバルとして認めてもらえて、自信とプライドと、責任感が芽生えて冷静に臨めた。大きな背中を見せてくれたことに感謝したい」と先日、引退した〝関東のプリンス〟を思った。

 スプリント決勝は3年連続で雨谷VS河端のカード。昨年のリベンジに燃えていた雨谷が2度目の優勝を果たした。雨谷は「2年ぶりということでうれしかった。予選の前にタイヤがパンクしてソワソワしたが、対戦は何とか冷静に走れた。重かったが、それも利用して相手に風を受けさせて走れた。優勝すれば(寛仁親王牌で)真杉君と走れると思って1年間やってきた」と笑顔で話した。

 ケイリンは吉田が初V。「行けるところから一発狙って、と思っていた。捲りの上だったのでキツかった。(寛仁親王牌シードは)デカイですね。気を引き締めていきたい」とダービー王は淡々と振り返った。

青森全プロ大会成績

▽1㌔タイムトライアル
①新田祐大(福島)1分3秒384
②菊池岳仁(長野)1分3秒687
③村田祐樹(富山)1分5秒093

▽チームスプリント
①近畿地区(寺崎浩平、岸田剛、内山慧大)1分15秒403
②南関東地区(和田真久留、松井宏佑、塩島嵩一朗)1分15秒753
③関東地区(菊地岳仁、末木浩二、中島詩音)1分15秒785

▽スプリント
①雨谷一樹(栃木)
②河端朋之(岡山)
③根田空史(千葉)

▽ケイリン
①吉田拓矢(茨城)捲り=11秒141
②岩津裕介(岡山)
③松本貴治(愛媛)
④山口拳矢(岐阜)
⑤川口聖二(岐阜)
⑥金子幸央(栃木)
⑦古性優作(大阪)

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